AIは語呂合わせが苦手
1ガロンは、約3.785リットルです。
この数字を覚えるために、語呂合わせを考えてみました。 私は、ガロンをライオンの鳴き声である 「ガオー」 に近づけて、 「ガオーと襲ってくるライオン」のような情景にできないかと考えました。
たとえば、 3.785 を「みなハシゴ」と読ませれば、 「みんながハシゴで逃げる」という場面は作れそうです。
しかし、そこでAIに語呂合わせを考えさせると、 一見それらしい言葉は返ってきます。 けれど、どこかしっくりきません。
以下AIが考えた語呂。ガロンのライオンがガオー!
みなハシゴでリットル池へ。
たしかに、ガロン、3.785、リットルという要素は入っています。 けれど、 「リットル池」 という言葉は、語呂合わせとしては成り立たない。
なぜなら、それは単に リットルという単語をそのまま置いただけ だからです。
「リットル池」と言われても、 人間の頭には情景が浮かばないのです。 リットル池とは何なのか。 どんな場所なのか。 なぜそこへ逃げるのか。 記憶に引っかかるには、少し不自然です。
語呂合わせは、数字を言葉にするだけではない
語呂合わせは、単に数字を音に置き換えればよいものではありません。
大切なのは、 覚えたい情報が、情景として頭に残ること だと思います。
AIにとって語呂合わせがなぜ難しいのか
ここに、AIと人間の大きな違いが出ているように思います。
AIは、膨大な情報を扱うことができます。 単位の換算も、年号も、法律も、専門用語も、必要なときにすぐに取り出せます。
ある意味で、AIは記憶そのものに近い存在です。
しかし、人間は違います。 人間は忘れます。 数字をそのまま覚えるのが苦手です。 似たような情報を混同します。 時間が経てば、細かい数値は簡単に抜け落ちます。
だからこそ、人間は語呂合わせを作ってきました。
人間の記憶の弱さを補うために、語呂合わせがある。
AIにとっては、そもそも語呂合わせは必要ありません。 検索すればよい。 保持していればよい。 正確に出力すればよい。
だからこそ、AIは語呂合わせの本当の意味をつかみにくいのかもしれません。
AIは、音の近さや言葉の並びを作ることはできます。 しかし、 それが人間の記憶に引っかかるかどうか までは、まだ弱いように感じます。
AIと人間の共存のカギ
ここに、これからのAIと人間の共存のヒントがあるのかもしれません。
AIは、正確な情報を扱う。 人間は、その情報をどう覚え、どう感じ、どう使うかを考える。
AIは記録する。 人間は記憶する。
AIは答えを出す。 人間は、その答えを自分の中に残る形へ変える。
語呂合わせは、その象徴のようなものです。
正確な情報そのものは、AIに任せることができます。 けれど、人間が本当に必要としているのは、ただの正解だけではありません。
思い出しやすい形。 忘れにくい形。 少しおかしくて、でも記憶に残る形。
そうした形に変えることは、まだ人間の感覚が大きく関わる部分なのだと思います。
AIは情報を持っている。
人間は忘れるから、言葉に工夫する。
この違いを理解することが、AI時代における人間の役割を考えるうえで、 ひとつのカギになるのかもしれません。

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