暴落を予言することより難しいこと
久しぶりに投資について書いてみたいと思います。
最近も相変わらず、
✓ AIは収益化できていない
✓ 円キャリートレードが崩れる
そんな話題を目にします。
そして多くの場合、その結論はこうなります。
「だから近いうちに暴落する」
しかし私は、いつも少し違和感を覚えます。
リスクが存在することと、暴落の時期が分かることは別だからです。
リスクはいつの時代にも存在した
振り返れば、
- 2000年のITバブル崩壊
- 2008年のリーマンショック
- 2020年のコロナショック
どれも後から見れば兆候はありました。
当時も警鐘を鳴らしていた人はいます。
しかし問題はそこではありません。
「いつか暴落するから」
という理由だけで20年間株式投資を避けていたらどうでしょう。
結果として失ったのは、
上昇相場という大きな機会そのもの
だったかもしれません。
AIは儲かっていないのか
最近よく聞くのが、
「AIは収益化できていない」
という話です。
確かにその面はあります。
しかしこれは市場参加者だけが知る秘密情報ではありません。
多くの投資家が既に知っています。
ではなぜ相場が上昇しているのでしょうか。
AIサービス企業ではなく、AIインフラ企業が利益を上げているからです。
以前から私が注目している
- レーザーテック
- SCREEN
- 東京エレクトロン
- キオクシア
なども、この流れと無関係ではありません。
生成AIそのものより、
HBM(広帯域メモリー)
NAND
電力設備
冷却設備
半導体製造装置
こうした分野が先に利益を生み出しています。
ゴールドラッシュの教訓
有名な話があります。
ゴールドラッシュで最も儲かったのは、
だと言われています。
AI相場も似ています。
だから、
「AI企業がまだ十分儲かっていない」
↓
「AIバブルは終わる」
という考え方は少し単純すぎるように思います。
バフェットは本当に逃げているのか
ウォーレン・バフェットが現金比率を高めると、
- バフェットが逃げた
- 暴落が近い
という話になります。
しかし忘れてはいけないことがあります。
バフェットは近年、日本の五大商社への投資を拡大してきました。
単に、
納得できる価格の投資先が少ない
と考えているだけなのです。
しかもバフェットは95歳。
運用資産は数十兆円規模です。
個人投資家とは前提条件がまったく違います。
なぜ暴落論は繰り返されるのか
私は市場心理の問題だと思っています。
相場が高値圏に近づくと、人は二つの感情を抱きます。
② 今買ったら天井ではないかという恐怖
その恐怖を正当化してくれる材料として、
- バフェットの現金比率
- 円キャリー取引
- AI収益化問題
が語られます。
しかし相場が暴落すると今度は逆になります。
「絶好の買い場だ」
「歴史的チャンスだ」
人間は相場を見てから理由を探す生き物なのかもしれません。
私が感銘を受けた言葉
今回、私が最も心に残ったのは次の言葉です。
暴落を予言することではなく、
暴落が来ると分かっていても、
その前の数年間の上昇をどう扱うか。
確かに暴落はいつか来ます。
歴史が証明しています。
しかし、
その「いつか」が
1年後なのか
3年後なのか
5年後なのか
誰にも分かりません。
そして、その間に相場が大きく上昇する可能性もあります。
AI時代でも変わらないこと
AI相場には確かにバブル的な側面があります。
だからリスクを無視して良いとは思いません。
しかし、
- バフェットが現金を持っているから
- 暴落論者が警告しているから
それだけを理由に全面撤退するほど単純な話でもありません。
リスクは常に存在します。
10年前も。
5年前も。
そして今も。
だから私は、
暴落論は聞く価値がある。
しかし、その人の結論まで借りる必要はない。
最終的に考えるべきなのは、
なのだと思います。
