2026年6月8日月曜日

上昇相場の中で、いつかくる暴落とどう向き合うか

暴落を予言することより難しいこと

久しぶりに投資について書いてみたいと思います。

最近も相変わらず、

✓ バフェットが現金を積み上げている
✓ AIは収益化できていない
✓ 円キャリートレードが崩れる

そんな話題を目にします。

そして多くの場合、その結論はこうなります。

「だから近いうちに暴落する」

しかし私は、いつも少し違和感を覚えます。

リスクが存在することと、暴落の時期が分かることは別だからです。


リスクはいつの時代にも存在した

振り返れば、

  • 2000年のITバブル崩壊
  • 2008年のリーマンショック
  • 2020年のコロナショック

どれも後から見れば兆候はありました。

当時も警鐘を鳴らしていた人はいます。

しかし問題はそこではありません。

「いつか暴落するから」

という理由だけで20年間株式投資を避けていたらどうでしょう。

結果として失ったのは、

暴落による損失ではなく、
上昇相場という大きな機会そのもの

だったかもしれません。


AIは儲かっていないのか

最近よく聞くのが、

「AIは収益化できていない」

という話です。

確かにその面はあります。

しかしこれは市場参加者だけが知る秘密情報ではありません。

多くの投資家が既に知っています。

ではなぜ相場が上昇しているのでしょうか。

AIサービス企業ではなく、AIインフラ企業が利益を上げているからです。

以前から私が注目している

  • レーザーテック
  • SCREEN
  • 東京エレクトロン
  • キオクシア

なども、この流れと無関係ではありません。

生成AIそのものより、

GPU
HBM(広帯域メモリー)
NAND
電力設備
冷却設備
半導体製造装置

こうした分野が先に利益を生み出しています。


ゴールドラッシュの教訓

有名な話があります。

ゴールドラッシュで最も儲かったのは、

金を掘った人ではなく、スコップやジーンズを売った人

だと言われています。

AI相場も似ています。

だから、

「AI企業がまだ十分儲かっていない」

「AIバブルは終わる」

という考え方は少し単純すぎるように思います。


バフェットは本当に逃げているのか

ウォーレン・バフェットが現金比率を高めると、

  • バフェットが逃げた
  • 暴落が近い

という話になります。

しかし忘れてはいけないことがあります。

バフェットは近年、日本の五大商社への投資を拡大してきました。

株式市場全体を否定しているわけではありません。

単に、

納得できる価格の投資先が少ない

と考えているだけなのです。

しかもバフェットは95歳。

運用資産は数十兆円規模です。

個人投資家とは前提条件がまったく違います。


なぜ暴落論は繰り返されるのか

私は市場心理の問題だと思っています。

相場が高値圏に近づくと、人は二つの感情を抱きます。

① もっと上がるかもしれないという欲望

② 今買ったら天井ではないかという恐怖

その恐怖を正当化してくれる材料として、

  • バフェットの現金比率
  • 円キャリー取引
  • AI収益化問題

が語られます。

しかし相場が暴落すると今度は逆になります。

「絶好の買い場だ」
「歴史的チャンスだ」

人間は相場を見てから理由を探す生き物なのかもしれません。


私が感銘を受けた言葉

今回、私が最も心に残ったのは次の言葉です。

暴落を予言することではなく、

暴落が来ると分かっていても、

その前の数年間の上昇をどう扱うか。

確かに暴落はいつか来ます。

歴史が証明しています。

しかし、

その「いつか」が

1年後なのか
3年後なのか
5年後なのか

誰にも分かりません。

そして、その間に相場が大きく上昇する可能性もあります。


AI時代でも変わらないこと

AI相場には確かにバブル的な側面があります。

だからリスクを無視して良いとは思いません。

しかし、

  • バフェットが現金を持っているから
  • 暴落論者が警告しているから

それだけを理由に全面撤退するほど単純な話でもありません。

リスクは常に存在します。

15年前も。
10年前も。
5年前も。
そして今も。

だから私は、

暴落論は聞く価値がある。
しかし、その人の結論まで借りる必要はない。

最終的に考えるべきなのは、

「その情報を知った上で、自分はどうするのか」

なのだと思います。

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